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笑点 演芸コーナー

 

Gingerbreadは浪曲の事は全く知りません。落語や漫才のCDを通販する宣伝記事を新聞紙上で見かける折に、広沢虎造や瓢右衛門のお名前を知るくらい。最近よくテレビで拝見する神田松之丞は浪曲じゃなくて講談なのだとか。何が違うって要は浪曲には三味線の伴奏が付くということくらいでしょうか?

3月29日 この日笑点の演芸に登場したのは玉川太福という浪曲師でした。しかも笑点初の無観客収録という。演目は彼本人の創作による『おかず交換』。一聴して気づいたのはネタが理屈抜きで面白いってことと、浪曲師の独特の塩辛声がさほど重たくなく、ややソフトなシルキー系ハスキー声での語り口と脇に控える三味線とのスリリングな競演も聴き心地が良い。まだ聴いていたいという所でお時間となるところが心憎い。ふとどこかで聴いた覚えがある・・・と思ったら、ジェネシスのピーター・ガブリエルだった。そうか、彼も何かをもの語るように歌っていたような、英語と過度な仮装のせいでいまいち私には伝わってないが・・・だとしたらギターのスティーヴ・ハケットは非常に緊張感と即興性に満ちた伴奏能力をピーターに求められていたのかも知れない。これからは彼らを英国浪曲と思う事にしよう!