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札幌まち歩き 南一条通り

南一条通りを歩く

地上に出ると幾つもの古いビルが林立する中通り。

一度だけ入ったことのあるスープカレー店やカフェ・ミンガスは今も健在のようです。

その先に見慣れない看板【OTONAZA】が。 

おとなざ?ともに描かれた Work  FreeWIFI Coffeeなどの文字とマークが気になります。

 

今度きちんと訪れてみようと思いながら角を左に曲がるとポロクルの貸し自転車が並ぶ南一条通りへ。

せっかくなのでここから西へ真っ直ぐ歩いてみることにしました。


南一条西一丁目に新しくオープンしていた【マルセイコーヒー】

 

もとは札幌駅北口エリアにあったカフェですが、昨年久しぶりに訪れてみると建物の解体工事が行われており、もうお店は無くなったのだと落胆していました。ところが最近ウェブ上で移転して営業中との思いがけない情報を得まして来訪。ブルー鮮やかな【誠】のロゴ看板もそのままで、懐かしさと新鮮さの混在した思いで入店。

 

スタッフのかたとしばし来訪の経緯を話しているうちに二階にも席があると聞き、階段を上がると二つの部屋が現れます。喫煙・禁煙により部屋がきっちりと分けてあり、両者への心遣いを感じました。

 

一階に戻りカウンター席で本日のコーヒーをいただきながら時の流れに感慨を深める自分。


思えばこの辺りはしばらく来れなくて街の様子も忘れてしまっていました。

南一条と言えばデパートの丸井今井や手芸のカナリヤなどの老舗が軒をつらねる目抜き通り。

 

 

あまり足を止めたことがなかったのですが、

こちらの薬局は明治時代からの歴史ある建物。



西2丁目に到着。長銀は新生銀行に改称、丸ヨ池内は建物解体。今もなお残る【デジタル時計・気温計】

西2丁目は 丸井今井デパートやカナリヤが不動ではありますが、それ以外のビルテナントの変遷にはどうもついてゆけてません。

最近まで老舗の【靴の岩井】が無くなっていたことも知りませんでしたし、ブティックだと思っていたらワイモバイルショップだった。2丁目に限ったことではないのでしょうけど出入りが激しいと前のお店が何だったのかさえ思い出せないなんて事はざらです。

丸ヨ池内の南向いのビルは完成当時【札幌アルタ】だったのですが、いつの間にか【IKEUCHI  ZONE】と名前を変え現在も営業中。しかし元祖池内の建物はもう解体されてしまっています。


西3丁目【大丸藤井セントラル】ロイヤルブルーの旗が格調高く目に眩しい。

 

目的がなくともつい立ち寄ってしまう数少ないお店。

 

自分は絵を描く訳ではないし画材にも詳しくないのですが、色鉛筆の品ぞろえが豊富なのと、月ごとの企画もユニークなものが多い。見ているだけでも楽しいのでつい長居してしまいます。

 

 

 


西3丁目角 二つのランドマーク 【札幌パルコ・三越札幌店】


学生時代、教科書を買いにパルコブックセンター富貴堂に通ったものでしたが、何故この書店が学校指定だったのでしょう・・・今となっては思い出せず。ともあれ富貴堂に限らず昭和から続いていた老舗の書店は、平成の世になるとこの界隈から次々と姿を消してゆきました。西4丁目エイトビル(アルシュビル)の旭屋書店、日の出ビル地下のリーブルなにわ、そしてパルコの富貴堂。ただただ懐かしい。

 

パルコは前衛的、三越は保守的というイメージが強かったあの頃、カルチャーやファッションを楽しんだ時代を思い出します。思えば贅沢な時代でした。パルコで特に印象深いのはマキシム・ド・パリの系列店ミニム・ド・パリというカフェ。現在はスターバックスの一階部分だと思うのですが、通り沿いの窓を彩る深紅色のカーテンや、ちらと見えるビロード(に見える)ソファが外からでもはっとする魅力がありました。あの深紅の店内はカルチェラタンの世界が広がっているのか?そんな妄想を抱きつつも学生時分はなかなか入れず、都会の大人たちが集うカフェという憧れのまなざしを(三越側から)投げかけ。成人してから入店することが叶いましたが、意外と真っ赤っ赤な部屋ではなかったですね。マホガニー風のテーブルと椅子だったのでオーソドックスな雰囲気の落ち着く内装でした。まあこれも昔話なのですけども・・・

三越の象徴である【獅子】が厳粛にお出迎え。
三越の象徴である【獅子】が厳粛にお出迎え。

交差点を渡るとますます新旧の混在が激しい西4丁目ですが短距離の散歩はここまでとしましょう。時間の流れと共に、こうして街は移ろいゆくものなのだなと気づかせてくれた南一条通りでした。


ショップ/ポイントカードを処分

せっかく作ったショップカードやポイントカードですが自分でも把握できない、使っていないという手に余る枚数になっていました。

そんな時、札幌駅の北海道新幹線延伸工事にともない、パセオ札幌が2022年秋から向こう数年間休業するという知らせを受けましたが、休業というよりは終了なのではないかと推測しています。駅構内を通りかかるたびに作っていたお店のカードももう持ちようがありません。来年の秋までは使えるんでしょうけど、それまで何回足を運ぶか。さほどポイントを貯めなければという意欲も湧かず思い切って処分することに。

 

濱文様は手ぬぐいや和小物のお店。長いこと利用していなかったのですが、先日パセオを通ると別のお店に変わっていました。聞けば昨年閉店していたとの事で毎度のことながら気づくのが遅い自分。

フラワーショップやアロマテラピー専門店にも足が遠のいており、これらも含めほとんど動きもないポイントも2,3個程度のカードを10枚ほど捨てました。こうなってみるとリピート通いするお店って数えるほどしかなく常連客になることの難しさを実感しますが、当面はカード手帳のスペースも空いてすっきり。

数年後には駅北口付近に新しい商業ビルが開業するのかも知れない。新幹線がやってくるこの札幌駅そのものの様子が変わってゆくのだろうと未来に思いをはせてます。

 

閉店したお店の多くはネットショップやポイントアプリも併設しています。必要ならそれを頼れば良いし、縁があれば復活した店舗に巡り会うこともあるでしょう。