【ノートへのまなざし】
文具店や書店に来るとつい「どんなノートがあるのだろう」と気になってしまいます。
ベースはいつも同じものを使うのですが、ユニークなノートも見たいな~と興味津々で店内を探索します。でも気づくといつものノートを追ってしまい💦何のために毎度文具店回りをしているのやら・・・。
今回は文具の百貨店、大丸藤井セントラルと大型書店、紀伊國屋の文具コーナーでよく見かけるノートたちについて語ってみたいと思います。
まずノートを見るときのチェックポイントというのがありまして・・・
①筆記した時のスムーズな紙の感触
これは紙質にこだわっている訳ではないのです。昔に比べて今のノートはみな書き易いので。しかしたまにゲルインクボールペンと相性の良くない紙もあり、念のため紙の厚さをチェックします。
②ノートの扱いやすさ
使用するにあたって頑丈であるにこしたことはないです。頑丈であればあるほど長く日常的にノートを楽しめるから。そしてサイズも大事。例えば自分の場合、手に余る上に鞄に入らないようなサイズは収納もしにくく扱いづらいので注意しながら選びます。
③文書の保存状態
所詮紙なので、どんなノートの頁でもいずれは紙のごみになるのは仕方なし。。。
前述の通り紙質は概ね良いのでそう気にはなりませんが、ポイントはその頁の綴り方、そして表紙と裏表紙の装丁の質にこだわっているところ。②と関連しますが、ノートそのものの形がくずれないように配慮されているかどうか。
以上①~③を基準に独断と偏見でノートを幾つかピックアップしてみました。
【選ばれしノート三冊】
<物書きとしてのアイデア帳>
スパイラルリングノートB6横 無地クラフト
byトラベラーズカンパニー
トラベラーズカンパニーの製品はとてもユニーク。初めて入手したのは実は名刺やショップカードを収納するファイルでした。
ノートのようでノートじゃない意表をつくアイテムもあって面白い。
頁がウッディ色のスパイラルノートはサイズがB6横で筆記もしやすく、縦型のものよりも肩の凝らない自由度がある。手に持ってみてもなんか丁度良く、まだ固まりきっていないアイデアを練る時には自由帳として持っていたいもの。
一冊税込660円。
画材なども豊富な大丸藤井セントラルならではの品ぞろえだと思います。無地のページにポケットを付けて何か小物を入れても良し、このシリーズでは無地白はもちろん、水に強い水彩紙タイプもあるので、お出かけ先で素描や水彩画を描く人向きかも。
<ここぞという時の逸品>
ニーモシネ ノートA5縦 5mm方眼罫 byマルマン
ニーモシネという耳慣れないブランド名でしたが、これは表紙に刻印されている綴りを見て「ギリシャ神話のムネモシュネ(記憶の女神)のことでは?」と勘が働きました。
何と言っても表紙がプラスティック製、裏表紙は厚紙という頑丈なルックス、そして全体を覆う黒が目を惹きます。その上ツインワイヤ製本で安心感もあり、さらに全ページ内側にミシン目が施されているのできれいに切り離す事ができるのも利点。一冊税込638円。
<経済的で肩のこらない普段着>
スパイラルノート ベーシックA5縦 5mm方眼罫 byマルマン
しかしニーモシネの単価は高い、という事に気づく私。実際一定期間使っていましたが、
その後ベーシックの存在を知りこちらへ乗り換えました。何しろニーモシネのページ部と比べてもほぼ同等。自分はゲルインクボールペンで書きますが紙のにじみや裏抜けになった記憶がありません。あのミシン目もついています。但し強靭なニーモシネがある程度の水や汚れをはじくのに対し、ベーシックは表紙、裏表紙ともにシンプルな厚紙。綴じはシングルワイヤですので安く買える所以でしょうね。しかし内容は遜色ないと思います。ベーシックから使い始めて余力があればニーモシネにグレードアップするのが良かったのかも知れません。一冊税込308円。
なお紀伊国屋書店札幌本店の文具コーナーではニーモシネシリーズと、ベーシックタイプの両方ともそろっています。
⤴ ⤴ ⤴ ⤴
いずれもリング部に接触することなく切り離せて、ちぎり跡もなく綺麗に使えます✨✨
ところでノートを最後まで使い切らずに終わった事はないでしょうか☆
自分は何回もありました。
学生の頃、糸とじノートを使っていると何故か途中で劣化または破損したりで、そのうちノートを見返すのがおっくうになり、どうでも良くなってしまうという事が。
やがてレポート用紙を使うようになるも長続きはしなかったですし。
長く文字を書いてきて気づくのは、ノートは一見消耗品のようでいて、自分の思考を整理し蓄積させる為の保存庫ではないかいう事。
そのノート全体がきれいで丈夫でないと、使い続けることは難しい。糸とじのノートが私に向いていなかったというのもありますが、未熟な自分は見る目が無かったんですね。自分にとってどのノートがしっくりくるかよく考えもせず消費を繰り返していたのでしょう。今思えば勿体ない事をしていました。
デジタルの時代になってノート代や紙のロスは見事に解消。それは本当に良かったんですが、それでも手書きをやめないのは多分それがとても心地良い時がある(いつもでは無い)のと、直筆で書いた事は忘れにくいという自分の習性のせいかも知れません。
今回ノートは自分が常用してきたものを中心に、実務目線で選んでしまいました。
もちろんビジネスとは関係ないレジャーや趣味に適したノートもあるので、いずれまたご紹介してゆきたいと思います。
5月
於 大丸藤井セントラル (札幌市中央区南1条西3丁目)
公式サイト https://www.daimarufujii-central.com/
紀伊國屋書店 札幌本店 (札幌市中央区北5条西5丁目)
【文具のみつはし】
旧聞ではありますが2020年7月に新装開店。
数年前に元の住所から近隣のマックスバリュ内テナントに移ったと聞いて以来、気にはなってましたが、自宅からのお買い物圏内ではなくなったり、ネットショッピングに移行したりでみつはしsanから遠のいていました。
が最近お店のホームページをチェックしたらURLが変更とのお知らせと共に店舗のリニューアルというニュースが!
個人的には幼少時代慣れ親しんだ文具店でしたので数年ぶりに老舗店が北24条通りに戻って来られたと知り、懐かしくも嬉しいものでした。
そんな訳で出遅れはしたものの、今月は思い切って童心に帰りお店を探索してみたいと思います!
北24条通りを直進~地下鉄南北線北24条駅を通り過ぎればもうすぐ。
到着してまず驚きました。昔と真逆で横に広い。当然ながら店内が新しくキラキラしている。なんかまぶしい。
まず必需品、仕事道具を求めて事務用品コーナーへ。
コクヨの振替伝票用紙 テー10N 沢山積まれていて有り難い事です。
三菱Signoゲルインクボールペン0.38ミリ。これより相性の良いものをまだ知らない頑固な私。
長いことこの用紙とボールペンで会計伝票を起票している安定のコンビ。
そして替え芯もあったので丁度良かった。
修正テープとのりテープ、修正テープはトンボのMONO2.5ミリ。のりテープはコクヨのドットライナーコンパクトを探すも見つからず、残念ながら欠品中でした。
気分を変えてノートコーナーへ。するとなんか黒々と煌めくものが目に★★★
と思ったら、あのマルマンニーモシネシリーズがほぼ全サイズが陳列されているのでした。
手のひらサイズのミニメモ帳方眼タイプから。A3の巨大ノートまで。
記憶の女神ムネモシュネが繰り出す強力な製品の布陣に圧倒され思わず後ずさる私。お隣の棚には
マルマンのブランドロゴ入りミニスケッチブックが目に入る。絵が描けたらな~ (描けません)
描く根気は無いけれど塗り絵ならできそう。と前述の紀伊國屋書店で塗り絵を買ったことですし。
色鉛筆を見に画材コーナーへ。
学用品の充実感は昔から。ですので国産のトンボや三菱ユニのものはありました。また水性色鉛筆というのが人気なんですね。水を含ませて水彩画タッチになるという。油性しか知らなかった自分には新鮮です。
せっかくなので既に持っていた油性色鉛筆の同メーカーで水性を注文することに。
スヌーピー、ドラえもん、ムーミンと定番のキャラクターたちと旧交を温める私をよそに最近の少年少女は「すみっこぐらし」なるキャラに目を止めていますね。
休憩。
一寸疲れたのでカフェコーナーで飲み物を。新しいお店にはカフェが併設されているのでした♪
文具とカフェ。両方大好きな自分にとってはこの上ない組み合わせで嬉しい。そうか昔の店舗よりゆったりと感じるのはこのせいなのね。これはカフェ担当の編集長に報告せねば。
カフェラテを一服するひととき。
壁にはモノクロの写真(創業当時でしょうか、北24条界隈の風景)が飾られていて、遥か遠くなった昭和を偲ばずにはいられない。
限られたお小遣いでサンリオの製品や学用品を悩みながら選ぶ時間はすぐに過ぎてしまったあの頃。そして今もここには小さなタオルハンカチや鉛筆キャップの陳列棚がある。
お店を出る時にはやはりノスタルジックな気分になった、みつはしsanの探訪でした。
5月
於 文具のみつはし (札幌市北区北23条西5丁目)
公式サイト https://bungu-mitsuhashi.com/
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