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新たなヒロイン

昭和の作曲家、古関裕而の人生を綴ったNHK朝のドラマ『エール!』が終了。

そして11月末より放映されているのが【おちょやん】

早朝からけたたましい関西弁の応酬である。時々思うのだが、NHK大阪制作の朝ドラは秋冬が多い。寒い朝にテレビを点けるとワイワイがやがやと皆頑張って関西弁でまくし立てている、眠気冷めやらぬ自分にはこれが何となく苦手でスカーレットはほとんど観なかった。脇役なれど三林京子、三代目渋谷天外がびしっと画面を締めていたそうだ。桂小米朝(現・米團治)も出ていたら観たかも知れない。ところで、その渋谷天外の父(二代目)の妻で女優の浪花千栄子がモデルとなっているのが今のヒロインおちょやんなのだと言う。そして三代目は今作でも劇場の守衛役という味な役どころ。この人は本局制作なるも大阪が舞台の2018年秋冬【まんぷく】にも出ていたのだとか。

浪花千栄子は喜劇女優として紹介されることが殆どでそれは当然なのだけど、じつは自分が彼女を意識したのは魔女(というか妖怪?)を演じていた映画【蜘蛛巣城】だったので、のちに大阪のお母さんと知ってからもそのパブリックイメージがなかなか根付かなかった。渋谷天外の最初の妻と言われても俄に信じられなくて。 それくらい怖いんですよ蜘蛛巣城の彼女はね。(この映画に出ている俳優はおしなべて怖い)私の好きなゲーム【源平討魔伝】の安駄婆のモデルなんじゃないだろうかとさえ思ってしまう。