「あっあれナニ?」と人が空を指させば、
誰しもつい上を見上げてしまうのが人情といふもの。
毎度お馴染みアートワークのヒプノシスによる【UFOと人】から秀逸な三作を。
① 百眼の巨人アーガス
by ウィッシュボーン・アッシュ
裏ジャケットには古代ギリシアの神話世界にとつじょ飛来した未確認飛行物体。しかもそれを目撃できるのは我々だけなのだという時空のパラドックス。
② パブリック・フット・ザ・ローマン by パブリック・フット・ザ・ローマン
競技場のような広いフィールドに集まったブルジョワジーな人々は一様に空の向こうを注視している。彼らの見つめるものは何なのか。
③ 現象 by UFO
閑静な住宅地に現れるフライングソーサー。日中なのでしっかり目撃されている。ところがそれ以上にミステリアスなのが、カメラを手にこちらを睨んでいる女性。いや睨んでいるのでもない、不安と焦燥と諦観もあるだろうか。ヒプノシスはたまに「顔」を見せるが「表情」を容易に読み取らせない技をもっているので気をつけたい。
それでいて数あるUFOのジャケットデザインでも人気の高い場面である。
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