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アビィ・ロード

 

アビィ・ロード by ザ・ビートルズ

 

 

2019年はよく聴きました。昨年はアビィ・ロード発売50周年だったのです。それで9月に初めてアナログレコードを買って聴いたらものすごく音が良く聴こえる。

CDで聞いたほうがいいと思いがちだけど、リンゴ・スターのドラムの重量感が別物に思えた大団円『ジ・エンド』は数ある録音の中でも白眉に違いない。

 

悪魔的かつ魅惑的な『アイ・ウォント・ユー』で盤を切断するかの如く突如打ち切られるA面も見事なまでの出来栄えだけれども、自分はB面が何となく好みで結局『ヒア・カムズ・ザ・サン』から『ジ・エンド』まで一気に駆け抜けてしまう。まあポール・マッカートニーが全力で音頭をとって作ったものなのだとか。とにかくこの疾走感と虚脱感と達成感をダイレクトに受けるにはやはりレコードで聴くべきかと実感しながら、偉大なるロックグループの終焉を見届けるタイムトリップ感覚もまた愉しみの一つです。