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第一夜 仮面の告白

こんなにも似るものかな~と当時も訝しがったものでしたが、今改めて見比べてもモチーフ、構図ともに似すぎていて戸惑う。

 

①アート・オブ・ノイズの『誰がアートオブノイズを…』1984年

②モトリー・クルーの『シアター・オブ・ペイン』 1985年

 

ややこじつけ気味に言えば②の悲しみ仮面のほうが表情豊か。①の仮面は悲喜いずれももっとそぎ落とした記号のようなデザイン。

②の仮面の質感がメタリックな凹凸があり(まあ音楽的にもLAメタルなんだけども)テカっいるのに対して、①は厚紙で作れそうな感じ(決して粗末なものではない)という違いもある。アルバムのリリースが一年違いだけれど、だからと言ってモトリーが真似したと断定する気はないし、もともとこのモチーフはギリシア古代劇用の仮面だったと記憶している。

 

③スティーヴ・ミラー・バンドの『ザ・ジョーカー』1973年

仮面=マスク メキシコ風のおもむきでやや唐突感はあるものの、このジャケ写も捨てがたく。

 

物言わぬ仮面が真っ直ぐにこちらを見ていると、何となく居ずまいを正さねばならない気分になるのは何故なのだろう。