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一枚の絵

展示されている絵を見に北菓楼へ。この建物はもとは北海道庁立図書館で石造りの洋館といった感じなのだけど、自分が気づいた時はもう図書館ではなかったし一般市民が入館可能だったのでしょうか。

 

お菓子に囲まれつつ三岸好太郎の鷺宮風景を鑑賞。一面のネイビーブルー・・・燃ゆる藍と言うか、なんとも若々しい筆致である。中野にこのような場所があったとは全く知らなかった。

しかしながら、そんな絵しか眼中にない自分に対し店員の視線が思いのほか近い。またお会計を待つ人々の邪魔になる気がしてなんだか落ち着かず。結局数分でお菓子を購入し店を出た。

緑深い三岸好太郎美術館へ寄り道してみるも、そこは展示準備につき臨時休館。

いろいろとスイングアウトな日だった。

まあそんな時もあるよね。

 

幾日か経って北菓楼の建物こそが旧三岸好太郎美術館だったと知る。

あの中野鷺宮の絵は9月まで展示しているとのことだが、いずれ美術館でゆっくり観る日もあるだろうと思ひながら、北菓楼のビスケットをもう一枚かじった。