カラヴァッジォ展の入場券を眺めていたら、その前に小樽芸術村の川瀬巴水展に行った事を思い出し。
昨年の初夏のことです。
もとはと言えば、道立近代美術館の掲示板に貼ってあった川瀬巴水展のポスター(確か日光街道が描かれていた)に目を止めたのが始まりで、小樽で開催されているなら折角だから観に行こうと思ったのです。
実際行ってみて驚いたのは、小樽芸術村=ニトリパワーだった事ですね。アートにスポンサーは欠かせませんから当たり前なんでしょうけど、ニトリsanがあの三十六歌仙絵巻を所蔵する日も近いのかしら。
ともあれ川瀬巴水展の内容は素晴らしいものでした。構図も彩色も申し分ない流石の浮世絵です。東京二十景の「芝、増上寺」などは東京タワーが建設される前(大正でした)の世界。そして今の東京から想像しにくいけれど雪が降り積もっている、そんな情景が丁寧に描かれていて。
ちなみにお隣は「雪庭のサンタクロース」昭和25年の作だそうです。クリスマスシーズンでなくとも心が暖かくなる一枚。